飲食店や食品工場など、日々の営業に欠かせないパナソニックの業務用冷蔵庫ですが、突然のエラーコード表示に戸惑った経験はありませんか。とくに「パナソニック 業務用冷蔵庫 エラー コード」と検索してたどり着いた方は、原因や対処法をすぐに知りたいはずです。この記事では、業務用冷凍庫 エラーコードの中でもよく見られるE7やEH、E1をはじめ、H5やHA、L2、EL、AL、そしてDF表示まで、主要なエラーコードを一覧形式でわかりやすく解説します。突然のトラブル時に慌てず対応するための知識を、現場の目線で丁寧にお届けします。
- パナソニック業務用冷蔵庫の主要なエラーコードの意味
- 各エラーコードの具体的な原因とチェックポイント
- エラー発生時に自分でできる初期対応方法
- 専門業者に連絡すべきタイミングや判断基準
パナソニック業務用冷蔵庫のエラーコードとは
- 業務用冷凍庫 エラーコードの種類
- エラーコードE7の原因と対処法
- エラーコードEHの症状とチェック項目
- エラーコードE1の表示時に確認すること
- よくあるエラーコード一覧を確認
業務用冷凍庫 エラーコードの種類

パナソニックの業務用冷蔵庫には、さまざまなエラーコードが設定されています。これらのエラーコードは、機器の内部で異常が発生した際に、利用者にその状態を分かりやすく知らせる役割を果たします。
多くのケースでは、エラーコードが表示されることで、使用者がトラブルの内容を素早く把握し、適切な初期対応を行うことが可能になります。結果として、業務の中断を最小限に抑えることができるのです。
例えば「E7」は凝縮器が異常に高温になることで発生し、「EH」は冷蔵庫の庫内温度が設定よりも大幅に上昇した場合に表示されます。このように、エラーコードはそれぞれ異なる意味を持ち、機器のどの部分に問題が生じているのかを特定する手がかりになります。
さらに、これらのエラー内容を事前に理解しておけば、現場での慌ただしい対応を避けることができ、機器の寿命延長や、日常的なメンテナンスの意識向上にもつながります。こうしてコードの意味を把握しておくことは、業務の効率化と安心安全な運用のために、非常に重要なステップなのです。
エラーコードE7の原因と対処法

エラーコードE7は、主に凝縮器の出口温度が異常に高くなった場合に表示されます。これは冷却システムの異常を示しており、冷蔵庫の心臓部とも言える冷媒循環機構に問題が生じている可能性があるという重要なサインです。
なぜならば、冷媒の循環に問題が発生すると、冷却効率が著しく低下し、凝縮器に過度な熱負荷がかかってしまうためです。この状態が続くと、冷却機能の全体的な性能にも影響を及ぼし、最悪の場合はシステム停止に至るおそれもあります。
例えば、フィルターの目詰まりは代表的な原因の一つであり、フィルターが詰まっていると空気の流れが遮られてしまい、熱交換が正常に行われなくなります。また、厨房内の気温が高い、換気が不十分など、設置環境の要因も見落とせません。周囲の温度が高すぎると、放熱効率が悪化し、結果として凝縮器が高温になります。
こう考えると、まずフィルターを丁寧に取り外して清掃を行い、再度正しく設置し直すことが最初の対処として非常に効果的です。その際、フィルターだけでなく周辺の熱交換器や排気口に汚れがないかも併せて確認するとより確実です。それでも改善が見られない場合は、冷媒漏れやファンモーターの故障など、より深刻な内部異常が考えられるため、速やかに専門業者に相談することが賢明です。
エラーコードEHの症状とチェック項目

EHのエラーは、庫内の温度が設定より高くなったときに表示されます。これは食品の品質に直結する重要な警告であり、特に飲食店や食品を扱う業務では見過ごせないアラートです。
その理由は、冷蔵庫の冷却が十分に機能していない状態が続くと、保存している食材の劣化が早まり、衛生面でのリスクが高まるからです。また、温度管理がずさんであると判断されれば、店舗の信頼性や評価にも悪影響を与えかねません。
ここでは、まず扉がしっかり閉まっているか確認してください。少しでも開いていると、庫内に外気が入り込んで温度が上昇してしまいます。次に、扉のパッキンが劣化していないか、破れや変形がないかを確認することも重要です。パッキンがしっかり密着していないと、冷気が漏れてしまい、効率的な冷却ができなくなります。
さらに、庫内に物を詰め込みすぎていないかも重要なチェックポイントです。冷気の循環を妨げるような配置をしていると、一部のエリアが適切に冷えず、結果的に庫内全体の温度が上がる原因になります。
例えば、吹き出し口の前に大量の食品が置かれている場合、冷気が庫内に行き渡らずに温度が均一になりません。そのため、冷気の流れを意識した収納を心がける必要があります。
このようなチェックをこまめに行うことで、EHエラーの予防や早期解決が可能になります。定期的なメンテナンスを取り入れることで、冷蔵庫のパフォーマンスを保ち、安全で安心な食品管理が実現できます。
エラーコードE1の表示時に確認すること

E1エラーは、庫内の温度異常の他に、センサー関連の異常を示すことがあります。冷蔵庫の制御システムが、正常な冷却ができていない、あるいは温度検出に異常があると判断した場合に発生するエラーです。
つまり、単純に冷えが悪いという表面的な問題だけでなく、温度センサーそのものに不具合がある可能性も十分に考えられます。例えば、センサーの接触不良や配線の断線、内部基板の異常なども原因として挙げられます。
もしE1が表示されたら、まず冷気が庫内にしっかりと届いているかを確認しましょう。冷却ファンが正常に作動しているか、ファンに異物が絡んでいないかも併せてチェックすることが大切です。また、庫内の食品の配置にも注意を払い、冷気の流れが妨げられていないかを確認しましょう。
さらに、周囲の温度や厨房の環境条件もエラーに影響することがあります。厨房内の気温が高すぎると、冷却効率が下がり、センサーが異常と判断するケースもあります。可能であれば、冷蔵庫の周囲に十分な空間を確保し、風通しを良くすることが望ましいです。
このように、複数の視点から原因を探ることが、的確な対応につながります。一つひとつの要因を丁寧に確認することで、再発防止にもつながります。
よくあるエラーコード一覧を確認

ここでは、パナソニックの業務用冷蔵庫によく見られるエラーコードと、その概要を一覧で紹介します。
これはトラブル発生時に素早く内容を把握し、必要な対応をとるための備えになります。
エラーコード | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
E7 | 凝縮器の出口温度が異常に高温 | フィルター清掃、設置環境の確認、冷媒漏れやファンモーター故障の可能性があるため専門業者に相談 |
EH | 庫内温度の上昇 | 扉の閉まり具合、パッキンの劣化、庫内の詰め込みすぎを確認 |
E1 | 温度センサーや冷却異常 | ファン作動確認、冷気の流れの確認、センサーや配線の点検 |
H5 | 霜取りヒーターの異常 | ヒーター周辺の霜確認、タイマーや通電の確認、異常が続く場合は専門業者へ |
HA | 庫内温度センサーが高温を検知 | プラグの抜き差しでリセット、改善しない場合はセンサー交換や専門点検 |
L2 | ファンモーターや回路の異常 | ファンの動作、異物巻き込み、配線や接続状態の確認 |
EL | 庫内照明の異常 | 照明ユニット、接続、LEDや電球の点検、基板の異常も視野に入れる |
AL | フィルターの目詰まりによる凝縮器高温 | フィルターの定期清掃・交換、排気口や冷却ファンの確認 |
DF | 霜取り運転中(異常ではない) | 通常1時間以内で消える、長時間続く場合は電源のリセット、改善なければ点検 |
例えば、E7は凝縮器の高温、EHは庫内温度上昇、HAは温度センサー異常、ALはフィルターの目詰まりが主な原因です。
これを理解した上で、取扱説明書や冷蔵庫内のエラー表示一覧も合わせて確認しておくと、実際に表示された際の対応がスムーズになります。
パナソニック業務用冷蔵庫のエラー解決法
- エラーコードH5の意味と対応手順
- HAエラー時の対処方法とは?
- L2エラーが出た時の対応策
- ELエラーの原因と修理の目安
- ALエラーはフィルター詰まり?
- DF表示が出た時の確認ポイント
エラーコードH5の意味と対応手順

H5エラーは、霜取りヒーターに関する異常を示す場合があります。このエラーが発生することで、冷蔵庫内部の霜取り運転がうまく機能していないことがわかります。
これには、霜取り運転が正常に完了しなかったことや、ヒーターの断線、あるいはタイマー機構の不具合が関係している場合があります。霜取りがうまく行われないと、庫内に氷がたまり、冷却効率が著しく低下するため、食品の保存にも影響を及ぼしかねません。
対処法としては、まず霜取りヒーター周辺に霜や氷が付着していないかを丁寧に確認することが重要です。ヒーター自体が作動しているかを目視や感触でチェックし、温かくなっていないようであれば、作動していない可能性があります。また、タイマーの設定に誤りがないかや、電源供給に問題がないかも併せて確認してください。
仮に異常が続く場合は、ヒーターの断線や制御基板の故障など、内部パーツの不良の可能性もあるため、早めに専門業者に連絡してください。放置すると庫内温度が上がり続けるリスクがあるため、迅速な対応が求められます。
HAエラー時の対処方法とは?

HAというエラーは、庫内温度センサーが高温を感知した際に発報します。これは冷蔵庫が正常に庫内温度を管理できていない可能性を示す警告であり、温度の異常上昇を速やかに知らせる重要なシステムです。
センサーの接続不良や、コンセントの接触不良が原因となる場合がありますが、他にもセンサー周辺の部品が劣化しているケースや、センサー自体が長期間の使用で正確な温度を検知できなくなっていることもあります。また、湿気や油煙の多い環境ではセンサー部に汚れが付着し、誤作動を起こすこともあるため、清掃も含めた点検が必要です。
まず電源プラグの抜き差しを行い、その後5分程度待機してから再起動するという基本的なリセット操作を行います。この簡単な操作でセンサーが一時的にリセットされ、正常に戻るケースも少なくありません。それでも改善しない場合は、センサーの断線や基板側の制御不良の可能性も考慮し、センサーの交換や点検を専門業者に依頼する必要があります。
このようなセンサー異常は、温度管理が重要な現場では特に注意が必要です。食材の品質保持や衛生管理を求められる飲食店や食品工場では、冷蔵庫の正確な温度制御が求められるため、HAエラーの発生を軽視せず、迅速な対応が求められます。
L2エラーが出た時の対応策

L2エラーは、ファンモーターやその回路に関連する異常とされています。このエラーは、冷蔵庫内部の冷却を支える重要な機構の一部にトラブルが発生していることを意味しています。
その理由は、庫内や機械室の空気循環がうまくいっていないことで、冷却効率が著しく低下するからです。ファンモーターが正常に動作していないと、冷気が庫内全体に均等に行き渡らず、冷却ムラが生じてしまいます。その結果、保存している食材の温度が安定せず、劣化が進むリスクもあります。
対応策としては、まずファンの動作確認を行うことが基本です。回っていない場合は、異物の巻き込みやファンの破損、モーターの不良を疑いましょう。また、配線やコネクタの接続状態、電源供給の有無など、周辺の電子系統にも注意を払うことが重要です。ファンブレードに埃や異物が付着していたり、羽が曲がっていたりすると、回転が阻害される可能性があります。
ファンの停止は放置しておくと他の部品に影響を与えるため、早期に修理が必要です。例えば、冷却不足によりコンプレッサーが過剰に稼働し、結果として全体の機器寿命が短くなることもあります。異常を発見した段階での迅速な対処が、トラブルの拡大を防ぐ鍵となります。
ELエラーの原因と修理の目安

ELエラーは、照明関連の異常を示すことがあります。冷蔵庫の内部照明が点灯しない、もしくはチカチカ点滅する場合に見られます。照明は庫内の視認性を高め、食材の管理を円滑にする重要な役割を果たすため、意外にも業務に影響を与える要素です。
このような状況では、まず照明の電球やLEDの接続状態をチェックします。接点の緩みやサビ、断線の可能性がないかを確認してください。また、照明ユニット自体が劣化している場合もありますので、部品の状態も念入りに見ておく必要があります。
さらに、内部の基板が原因であることも少なくありません。電圧の供給に問題がある、または制御信号の不具合が起きている場合、照明が正常に点灯しなくなることがあります。こうした基板異常は専門的な判断が必要となるため、自己判断で基板を触るのは避けるべきです。
修理の目安としては、照明の部品交換であれば比較的短時間で対応可能ですが、基板交換となると費用と時間がかかる場合があります。さらに、修理のために機器の一時停止が必要になることもあり、営業中の店舗では対応タイミングも重要な検討事項になります。早期の点検と必要に応じた専門業者への相談が、トラブルの拡大防止につながります。
ALエラーはフィルター詰まり?

ALエラーは、主にフィルターの目詰まりにより凝縮器の温度が上昇することで発生します。このエラーは冷却機能に大きな影響を与えるため、早急な対応が必要です。
その理由は、フィルターが目詰まりを起こすと、空気の流れが遮断され、熱が効率的に排出されなくなってしまうからです。その結果、凝縮器が過度に加熱し、システム全体に負担がかかり、冷却効率が著しく低下することになります。長期間この状態を放置していると、コンプレッサーへの負荷が増し、最終的には故障につながる可能性もあります。
こうして定期的なフィルター清掃と交換は、ALエラーを未然に防ぐ上で非常に重要です。日常的な点検の一環として、フィルターの汚れ具合を確認する習慣をつけると、異常の早期発見につながります。清掃の際は、フィルターだけでなく、周辺の排気口や冷却ファンの動作も併せて確認することが効果的です。
また、粉塵の多い作業環境ではフィルターが詰まりやすいため、使用頻度や使用環境に応じたメンテナンスが求められます。たとえば、製菓店やベーカリーなどで小麦粉を多く扱う場合、通常よりも短いスパンでフィルターを点検・清掃することが推奨されます。これにより冷蔵庫本体の故障リスクを抑え、長期的な運用コスト削減にもつながるでしょう。
DF表示が出た時の確認ポイント

DF表示は、霜取り(デフロスト)運転中であることを示すもので、通常の動作状態であり、エラーではありません。霜取りは冷蔵庫の内部に付着した霜を自動的に除去するプロセスで、庫内温度の安定維持や冷却効率の向上に重要な役割を果たします。
ただし、通常は1時間以内に表示が消えるため、それを大きく超えて長時間表示が続く場合には、何らかの異常が発生している可能性を考えるべきです。霜取り機能の停止や完了信号の送信に問題があると、霜取り運転が継続したままになり、庫内温度が不必要に上がってしまうことがあります。
例えば、周囲の温度が高すぎる場合、霜取りに余分な時間がかかることがあります。また、霜取りヒーターが故障していたり、温度センサーが誤作動を起こしていたりすると、DF表示が継続する原因になります。さらに、制御基板の信号処理異常により、霜取り終了の指令が正しく出されないケースも考えられます。
このため、DF表示が消えない場合は、一度冷蔵庫の電源を切り、5分ほど待ってから再度電源を入れることで改善するかを確認してください。再起動後も表示が残る場合は、内部の電装部品の故障やセンサー不具合の可能性が高く、速やかに専門業者に相談し、点検を依頼することをおすすめします。
パナソニック 業務用冷蔵庫 エラーコードの特徴と対処法まとめ
- エラーコードは冷蔵庫内部の異常を知らせる仕組みである
- E7は凝縮器の高温異常を示し、フィルター清掃が有効
- EHは庫内温度の上昇で、扉やパッキンの状態確認が重要
- E1は温度センサーや冷却不良の可能性がある
- H5は霜取りヒーターの異常で、通電確認と霜の除去が必要
- HAは庫内温度センサーの高温検知によるエラー
- L2はファンモーターや回路の不具合を示す
- ELは照明系統のトラブルで、LEDや配線の点検が求められる
- ALはフィルターの目詰まりが主因で定期清掃が対策となる
- DFは霜取り運転中の表示で、長時間続く場合はリセットする
- エラーの大半は設置環境やメンテナンス不足が原因になりやすい
- 異常が解消しない場合は専門業者の診断が必要
- エラーは事前の知識と対応準備でトラブルを最小限にできる
- 日常点検で多くのエラーは予防可能である
- エラー表示の意味を一覧で把握しておくと対応が早い
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